【スポーツ映像配信】＜NTTドコモ＞映像配信「ダゾーン」と組み衝撃の月９８０円！、既存の放送サービスと比較すると破格の安さ©2ch.net

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配信大手で「ダ・ゾーン」を運営するパフォーム社と提携して、スポーツの動画配信サービスを始めます。大幅な値引きで映像配信を仕掛けるドコモの戦略を、ケータイジャーナリストの石野純也さんが読み解きます。

　◇ｄＴＶを追加するとさらに割引

　ダ・ゾーンは、Ｊリーグの全試合の放映権を１０年間、２１００億円と巨額の契約金で獲得し、スカパーからその座を奪った。Ｊリーグだけでなく海外サッカーやモータースポーツ、バレーボール、バスケットボールなど、幅広いスポーツの中継を行っており、その数は国内外で全１３０リーグ、年間６０００試合にのぼるという。

　スポーツ映像の配信では、ソフトバンクが「スポナビライブ」を提供していたが、ここに新たな選択肢が加わった格好だ。

　ドコモとパフォームが運営するサービスは、「ダ・ゾーンフォードコモ」という名称になる。配信される映像の内容はダ・ゾーンと同じだが、ドコモ契約者は料金が大幅に値引きされるのが大きな違い。ダ・ゾーンの料金は通常月額１７５０円。しかしドコモ契約者向けの料金は月額９８０円となる。

　同じドコモの映像配信サービス「ｄＴＶ」（月額５００円）とセットで契約すると、さらに２００円の割引を受けられるのもドコモ版の特徴。ほかには、オンラインだけでなくドコモショップで契約できるなど、ユーザーにとっての接点が増えることもダ・ゾーンがドコモと提携したメリットと言える。利用料金を携帯電話代に合算して支払えるようになるため、利便性も上がるはずだ。

　ドコモのサービスとして提供されるが、映像はスマホやタブレット以外でも視聴可能だ。同時視聴は最大２端末まで。アップルＴＶやアンドロイドＴＶなどにも対応しているため、大きな画面のテレビで腰を据えて映像を楽しむこともできる。

　スマホの映像をテレビに転送するグーグルの「クロームキャスト」にも対応しており、ドコモショップでの取り扱いも検討しているという。９８０円という金額は、スマホ用のサービスとしては比較的高額な方だが、スカパーなど、既存の放送サービスと比較すると破格の安さになる。

　◇「ドコモ光」も合わせて売り込む

　ドコモは、ｄＴＶをエイベックス傘下の企業と合同で運営しており、契約者数は４５０万を超えている。料金はダ・ゾーンの方が高いが、より深い映像が見たい利用者の目には、魅力的に映るはずだ。

　一方で、映像配信はデータ量が大きく、スマホやタブレットのモバイルデータ通信で見続けていると毎月の上限に達しやすくなってしまう。ドコモでは、２０ＧＢ、３０ＧＢの大容量の「ウルトラパック」を導入しているが、ダ・ゾーンによると、日本は週当たりの平均視聴時間が全世界平均に比べて長く、６．７時間になっている。このペースで１カ月使い続けると、大容量プランでもデータ容量が足りなくなってしまうおそれはある。

　ドコモでは、ＮＴＴ東西からネットワークを借りた「ドコモ光」を展開しており、スマホとセットで契約すると割引も受けられる。本格的にダ・ゾーンを視聴する利用者には、こうしたサービスを提案していく方針だ。

　◇ソフトバンクもスポナビライブで対抗

　ドコモ版ダ・ゾーンの発表を受け、競合のソフトバンクもスポナビライブの内容を改定した。これまでは、ＨＤ画質（１２８０×７２０ドット）だった画質を、ダ・ゾーンと同じフルＨＤ（１９２０×１０８０ドット）に上げる一方で、料金も月額５００円から９８０円に値上げされる。画質を上げるのと同時に、料金水準をドコモ版のダ・ゾーンに合わせてきたというわけだ。

　福岡ソフトバンクホークスを持つだけに、ソフトバンクのスポナビライブは野球中継が充実している。大手通信事業者３社の中ではＫＤＤＩだけが、同種のサービスを提供していないが、通信事業者同士のサービス競争が激化しているだけに、今後の対応に注目したい

毎日新聞 2/20(月) 9:30配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170220-00000012-mai-bus_all